menu

各種サーバのホームディレクトリ (ユーザデータ保管場所)

概要

JAISTクラウドデスクトップ計算サーバを利用する際のホームディレクトリ、ホームフォルダは、高速な学内ネットワークに接続されたファイルサーバによって提供されており、各ユーザが作成するデータはこのファイルサーバに保存される構成になっています。ファイルサーバでホームディレクトリが提供されることによって、利用者はどのマシン(計算機)からも同じファイルにアクセスできます。

ホーム領域は、UNIX系マシン(NFSプロトコルを使用) や Windowsマシン(SMBプロトコルを使用) 等からアクセス可能です。
その為、NFSによる接続時にホームディレクトリのアクセス権(パーミッション、ACL) 変更を行うと、SMBで接続した際のアクセス権(ACL) にも影響が及び、逆に、SMBによる接続時にアクセス権変更を行うと、NFS接続時のアクセス権にも影響が及ぶようになっています。
各ユーザのホーム領域のアクセス権は、本人のみがアクセス可能なように初期設定して作成されています。誤って、他のユーザからのアクセスを許可する等、自分が意図しないアクセス権に変更してしまわないよう十分に気をつけてください。

 

 

 

なお、ファイルサーバには次のような特長があります。

  • 冗長構成で組まれている為、PC等の内蔵ディスクドライブに保存した場合と違い、ハードウェアの障害でデータを失う可能性が低いです。
  • 定期的にスナップショットやバックアップを取っており、ユーザ自身が面倒なバックアップ作業を行う必要がありません。
    また、ユーザが誤ってデータを消してしまった場合にそのバックアップから復旧することも可能です。
  • 計算サーバ、JAISTクラウドデスクトップ(Linux、Windows) からもホームディレクトリのデータにアクセスでき、同一のファイルへのアクセスが可能です。

UNIX系マシン(計算サーバやLinux共用サーバ)からのアクセス

 計算サーバJAISTクラウドデスクトップ(Linux) 等の計算機では、各ユーザのホームディレクトリ (/home/ユーザ名) は、NFSプロトコルおよびオートマウントという仕組みによって、ファイルサーバ上に用意された各ユーザ専用領域をマウントしています。各ユーザのホームディレクトリは、次の通りです。


 ホームディレクトリ: /home/ユーザ名

 自身のホームディレクトリがどのようにマウントされているのかは、mountコマンドやdfコマンド等で確認できます。


 各ユーザのホームディレクトリのアクセス権は、本人のみがアクセス可能といった初期設定されて用意されています。このアクセス権を変更すると、意図せず他のユーザからのアクセスが可能になったりしますのでご注意ください。また、Windwosから接続する際のアクセス権とも連動していますので十分注意してご利用ください。

 なお、各ホームディレクトリに設定されている初期のパーミッションは、次のように設定されています。

 ls  -dl  /home/ユーザ名  (又は ls  -dl  ~ユーザ名) の実行結果の例

 drwx------ 3 ユーザ名 student 249  3月 30 15:28 2020 /home/ユーザ名/

 

 

 

JAISTクラウドデスクトップ(Windwos環境)からのアクセス

JAISTクラウドデスクトップ(Windows環境) では、ホームフォルダ(各ユーザの専用作業領域) を "移動プロファイル" および "フォルダリダイレクト" という仕組みを使用してファイルサーバ上に用意しています。
これにより、デスクトップ、マイドキュメント、アプリケーションフォルダ等に保存される各ユーザのファイルは、SMBプロトコル を使用してファイルサーバに保存されるようになっています。

各ユーザのホームフォルダのパスの形式は次の通りです(事務系職員は除く)。

 \\サーバ名\フォルダ名\ユーザ名\.windows\

 

 各ユーザのホームフォルダのアクセス権、および 1つ上のユーザ名のフォルダ(UNIX系のホームディレクトリ)は、本人のみがアクセス可能といった初期設定で用意されています。このアクセス権を変更すると、意図せず他のユーザからのアクセスが可能になったりしますのでご注意ください。また、UNIX系マシンから接続する際のアクセス権とも連動していますので十分注意してご利用ください。


JAISTクラウドデスクトップ(Windows環境) において、ファイルの保存先をCドライブ(C:\Users\ユーザ名\Desktop等)にせず、普通に(グラフィカル的な) デスクトップやドキュメントフォルダに置くようにしてください※1。そうしないと、ファイルサーバ上にデータが保存されず、ファイルが消失してしまう場合がありますのでご注意ください。

※1 デスクトップやドキュメントフォルダに置かれたファイルは、フォルダリダイレクトという仕組みを使用して、ファイルサーバ(各ユーザのホーム領域)に保存される仕組みになっています。フォルダリダイレクトの対象とならないCドライブ上の領域に保存されたファイルは、Windowsのログオフ時等にファイルが消失してしまいます。

 

 

個人PCからのアクセス

個人のPCなどから、ファイルサーバにある自分のホームディレクトリにアクセスすることができます。これにより、学内の各種サーバで利用しているファイル(仮想デスクトップ環境のマイドキュメントや、計算サーバで保存したファイルなど)を個人のPCで利用できるようになります。

ファイルサーバ上に作成/保存されるファイルやディレクトリは、NFSとSMBでの接続の違いによってアクセス権の形式 (アクセス権の考え方、表現方法) が異なります。そのため、一つのフォルダに対し、両プロトコル(NFS, SMB) による接続でファイル保存を行うと、UNIXから見えるアクセス権と実際のアクセス権が異なって見えたり、意図しないアクセス権が設定されていたりといった状況になる場合があります。SMB(主にWindows)でのファイルの読み書き行う場合は、"Windowsからの書き込み専用" のフォルダ(.windows\Desktopフォルダ配下等 )を使用するようにしてください。

 

 

【 パスの確認 】

 

1.最初に自分のホームディレクトリのパスを確認します。

  Windows仮想デスクトップにログインします。

  デスクトップにあるフォルダもしくはファイルを選択、右クリックし、「プロパティ」を開きます。 
  全般タブの「場所」に書かれている部分がアクセス先のpathになります。 

  例えば、「\\tmpusers\testusers\sentan24\.windows\Desktop」だった場合、

  • Windowsから見たUNIX上のホームディレクトリは、"\\tmpusers\testusers\sentan24"

  • Windows(JAISTクラウドデスクトップ)上のホームフォルダは、"\\tmpusers\testusrs\sentan24\.windows"

  となります。

【 Windows環境からの接続 】

個人用PC等の端末から、先ほどのフォルダ(この場合はマイ ドキュメント)を開きます。

そしてエクスプローラを開き、アドレスバーに先ほどのパスを入力して下さい。

資格情報の入力画面が出たら、ユーザ名とパスワードを入力して下さい。ユーザ名は

”AD\ユーザ名”

になります。ユーザ認証が済めば、アクセス先のフォルダ内が表示されます。

【 macOS環境からの接続 】

Finderのメニューから、"移動" -> "サーバへ接続" を 開き、サーバアドレスの部分に、 先ほどのパスを入力して接続して下さい。

<例> smb://tmpusers/tmpusers/sentan24/
(または、smb://tmpusers.jaist.ac.jp/tmpusers/sentan24/)

名前とパスワードを聞かれた場合は、JAISTアカウントのユーザ名とパスワードを入力してください。