知人が遠方より訪ねてきてくれたので、一緒に風光明媚なところを回っている。この日は青の洞窟と新石器時代の遺跡を見に行った。4年前に初めて行ったときは柵があるだけの簡単な展示であったが、その後の改変で遺跡そのものはテントで覆われ、さらに遺跡の入り口前に展示館ができてすっかり近代化されていた。展示をみて、二つある遺跡のうちひとつはやはり日の出の方角を意識して設計されていることがわかった。すなわち春分の日には正面入り口からまっすぐ太陽光が差し込むようになっている。冬至と夏至の時はぎりぎり入り口の端から光が入るようになっていて、ある種の天文観測所として機能する。そのことに高度な技術が必要であったのかどうかはわからない。むしろ鉄器もない時代に手作業で石を運び、削り、組み立てた情熱に敬服した。
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