Monthly Archives: 4月 2017

ルームシューズと帽子のための習作

ルームシューズと帽子というリクエストがあったため、どんなものなのか知りたく、縮小サイズで作ってみた。ルームシューズは小指が入るくらいの大きさにした。どちらも曲面や球面が多いのでかぎ針を使って輪編みすることになるが、あまり経験がないので簡単なものを作って要点を確認した。もっと難しいかと思ったが、適当に刺しては絡めて引き抜く(細編み)を繰り返せば形ができることがわかった。球面をきれいに整えるのは難しいが、力を一定にして規則的に作業すれば何とかなるような気がする。適当に編んでいくだけで形になるので、かぎ針を好む人が多いのだろう(と勝手に推測してみる)。たしかに人形とか作ったら面白そうだ。やらないけど。

ルームシューズと帽子のための習作(かぎ針による)

ルームシューズと帽子のための習作(かぎ針による)

29日は荒れ模様と聞いていたが晴れたので自転車で出かけた。東山(金沢)まで何なく到達する。観光客で賑わっていたが、少し奥に入ると静かになることがわかった。道が細くなっていくのに構わず丘を上がっていくとお寺などがあり、風情があった。そこに至るまでの路地も面白く、好みがあう人を案内するには適していると思った。

東山の奥を散策した

東山の奥を散策した

ランプシェードの設計

しばらく(というよりは、かなり)前、知人から特殊な紙の評価を頼まれ、どうアプローチしたものか考えていたのだが、従来品より柔らかい(曲げられる)ところが特徴(の一つ)とのことだったので、丸めてランプシェードを作ることを思いついた。細かく加工できることも利点と考え、できるだけ緻密な文様をレーザーカッターで刻むことにした。加工に向くことをアピールできたらと考えてのことである。

そういう目的ならば、適当に水玉模様でもつければよいのだが、それではつまらないのでいろいろデザインパターンを探して工夫した。元ネタは6つのパターンを並べた部分しかないので、(理論的に可能な)全8パターンを使って(ある規則性のもと)平面を埋めたらどうなるかを考えてみた。対称性とか網羅性を考慮し、とりあえず解を求めた。最初は変な形だなぁと思ったのだが、ずっと見続けているうちに目が慣れたのか、面白く感じられるようになった。

A4用紙にどのくらいのサイズで刻むかを検討中

A4用紙にどのくらいのサイズで刻むかを検討中

辻褄の合う組み合わせを手作業で探した

辻褄の合う組み合わせを手作業で探した

編み物で作るスイッチ

編み物でスイッチを作ってみた、というか作り方を思いついた。

先日、電導糸を入れて組紐を作り、それをまた編んで電導性の布(平面)を作ったが、厚すぎて服を作るには不向きのように思えたので、組紐にせず二本取り(うち一本を電導性の糸にする)で平面を作ってみた。(耐久性の弱さが気になって当初は試さなかったのだが。。)電導率が伸縮性に左右されるだろうと考え、メリヤス編みとゴム編みの二種類を作成し、比較することにした。作成した布を回路に挟んで豆電球を点けてみたが、光り方が弱々しい。組紐で編んだ方で同じように光らせると明るいので、二本取りで作ると伝導体としての性能がだいぶ落ちるようだ。

失敗したなぁと思いつつ、何気なく二枚の布にそれぞれ電極をとりつけ擦り合わせてみたらよく光る。なるほど面と面を接触させれば電通するわけか、、と気付き、一方を電導性のよいものにしたらスイッチになるのではないかと考えて、やってみたところできた。

スイッチを編んでみた

スイッチを編んでみた

写真では電球が点灯・点滅するところが観察できないので、動画も用意しました。
タイトル:knitted switch (smart textile)

こういう仕組みならわざわざ組紐にしなくても機能しそうだ。もちろん組紐にしてから編んだほうが電気を通しやすくなるので電球を光らせるならどちらか一方は組紐から編んだ方がよいが、スイッチングだけが目的であれば微弱な電流でも十分なので、薄い布二枚で作成できる。この仕組みを発展させればモーションキャプチャ装置みたいなものが実現できそうだ。体を動かしたときにスイッチングの状態が変化するように設計すれば関節の状態が推測できる。服を二重構造にすることまでは考えていなかったので、この思いつきに自身、いたく感じ入った。ひさしぶりにこの研究をやり遂げるまでは死にたくないと思えた(笑)。とりあえず用語だけ作った。Wearable topology. まだ誰も言っていない(と思う)。少なくとも半径100キロメートル以内にこういう妙なことを考えている人はいないだろうから、うれしい。

電導性糸で組紐を作り編む実験

電導性糸で組紐を作り編む実験を遂行した。使った糸はダイヤ毛糸社製のマスターシードコットン。これを電導性糸と一緒に組紐にした。コットン糸の方は107メートルあり、全部使って組紐を作ったところ、6.9メートルになった。出来上がった組紐を12号の棒針をつかって一段11目で編んだところ、8段になった。編み上がりのサイズは12センチ×9センチほど。おおよそ1メートルの糸で1センチメートル四方の面積を作れたことになる。107メートルの糸が6.9メートルの組紐になった時点で15分の1くらいに短くなっているので、贅沢に糸を使っている。ただし厚みも15ミリほどとなり、丈夫になった。編む時間が短時間で済むのもありがたい。

サポーターを作りたいので腕に巻いてみたが腕の半分くらいしか覆えない。15ミリの厚さも今ひとつ。(サポーターには柔軟性が必要だから薄手の方がよいと思う。)これで座布団を作るならちょうどよいが、それには少なくとも6倍の面積が必要なので糸も6倍必要になる。電導性の糸が150メートルで千円くらい、コットン糸が約100メートルで600円だから、600メートルの糸を用意する必要があるが、そうなると4,000円+3,600円で8,000円近くになってしまう。高い気もするがどうだろう。センサーとしてはお得かもしれないが。

テスターで抵抗値の変化を調べてみた。コットン糸なので羊毛に比べて伸びにくく、変化がでないかもしれないと心配していたが、何もしていない状態で6.5Ω、引き延ばしたところで4.5Ωくらいにさがったのでそれほど悪くない。前回作成したものを同じ条件で計ったところ何もしていない状態で8.5Ωくらいだったので、それより2Ω程度抵抗値が低い。組紐にしてから編んでいるので、その分、電導糸が密に編み込まれているせいではないかと思われる。

興味深いのは、圧したときの変化であった。抵抗値が上がったのである。前作の場合は圧したときに抵抗値が下がったので挙動が異なる。理由を推測するに、一緒に編み込まれているコットン糸の絶縁性が高まるのだろう。こういう思わぬ結果が出ると面白い。つまり、サポーターを作った場合、自分の関節を動かして張力が強くなれば値が小さくなり、他人に圧されるなどして力が加わると値が大きくなる。これが本当なら面白い性質である。圧されて関節が曲がったら、、、(推測が難しい)という問題はあるけれど。まぁいろいろやってみよう。

圧したら抵抗値が上がった

圧したら抵抗値が上がった

サポーターを作るには倍の材料が必要と判明する

サポーターを作るには倍の材料が必要と判明する

約100メートルを糸を使って120mmX90mmのものができた。厚みが15mmと結構ある。

約100メートルを糸を使って120mmX90mmのものができた。厚みが15mmと結構ある。

電導性の糸を一緒に入れて組紐を作るところから始めた

電導性の糸を一緒に入れて組紐を作るところから始めた

サイクリング日和

今日も(2017年4月24日・日曜日)天気がよかったので自転車で散歩しにいった。特に目的地や決めたルートはなく、気の向くまま自転車をこぐだけ。風と陽光が進む方向を決める。結局、西金沢の方に移動し、そこから川上に向かって金沢を目指し、橋を渡って進みオヨヨ書店で本を買い、市役所前でマーケットに出くわし、帰路につくも自宅を通り越してスタイリスト・ゴトウ(手芸店)とBarnes(園芸店)に行って買い物して、それから戻った。すっきりした。

鯉のぼりをみて5月5日が近づいていることを知る

鯉のぼりをみて5月5日が近づいていることを知る

市役所前で農産物中心のマーケットが開かれていた

市役所前で農産物中心のマーケットが開かれていた