生命の木 tree of life

3週間近く取り組んでいた「生命の木」が完成した。就寝前の一時を費やして少しずつトレースしていたので時間がかかった。いずれはプログラムを書いてヴァリエーションを自動生成するつもりで手でなぞっていたのだが、なかなか謎が解けない。もともと「世界文様事典」という本の83ページ目に載っていた文庫本より小さなサイズのイラストだけが手がかりだったので、輪郭をたどっているうちに実際にはもっと複雑な構築物なのではないだろうかと感じ始めた。木に花が咲いているものを描写したように思えた。そのことを確認すべく、一通り完成してから googleでイメージ検索したところ、実物の所在がわかった。本には「透かし彫り インド」としかなかったのだが、実物は Ahmedabad のモスクにあることがわかった。しかも、そこは一年ほど前に訪れたことのある所だった(Sidi Saiyyed Mosque)。困ったものだ。。ひとつ言い訳をさせてもらえば、そこを訪れたのは夜だったし、主目的は近くの交差点で交通渋滞の様子を学生らと観察することだったので、ほぼ休憩のために立ち寄ったそのモスクに注意を払わなかった。網膜に形は投影されていたと思うが、心には入らなかったはずである。そもそもこの透かし彫りに注目したのは2年以上前のことで刺繍のパターンにしたいなと思っていた。そういう意味では探し求めていたのだが、実際にその場に行った時に見過ごしてしまったのは残念である。とはいえ、こうして手元に置けるようになったのはうれしい。レーザーカッターでA3サイズの厚紙を切ったが一時間以上かかった。なんだかよくわからない。なぜこういうことになるのか。

Sidi Saiyyed Mosqueの窓飾り

Sidi Saiyyed Mosqueの窓飾りをレーザーカッターで作った

仁王像と並べてみる。ランプシェードとしては堅苦しいかもしれない。

仁王像と並べてみる。ランプシェードにするには堅苦しいかもしれない。

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