リカちゃん再び

先週の土曜日朝、リカちゃんを抱えて再び町に出た。あまり気乗りしないのだが(というのも加賀友禅を着るようなお嬢さんは行かないところなので)東茶屋でも撮影したらよいとの声が多く、押される形で出かけていった。朝5時くらいに行かないと観光客が多くて撮影できないのでは?と脅されたが、午前9時ころに到着した頃はまだ人もまばらで余裕で撮影できた。もっとも時々声をかけられたけど。「何しているの?」と子供に聞かれたり。

朝から35度を越える暑さで、冷や汗もあり、額から汗をしたたらせつつシャッターを切った。この条件だと30分が限界。10メートルおきくらいに地面にはいつくばって撮影することを繰り返し、東茶屋街の目抜き通りを端から端まで移動した。10時頃にはかなり人出があり、これ以上の撮影は無理と判断し、浅野川の方へ向かった。川や橋を背景に撮影。通りすがりの方に「素敵ですね」と声をかけられる。リカちゃんファンは意外に多い。

兼六園に行こうかと思ったが10時を過ぎれば観光客で溢れており、落ち着いて撮影できないと考え、玉泉園へ向かった。ここの庭は趣がある。自分以外の来訪者は一組だけという好条件に恵まれ、ゆっくり撮影できた。金沢最古の茶室があり、茶室の雰囲気を捉えることが出来た。

いろいろ試してみて思ったこと。背景が識別できるように撮ろうとすると被写体深度が深くなり、リカちゃんが人形っぽくなってしまう。セオリー通りに深度を浅くして背景をぼかすとどこでとったのかわからなくなる。うーん、困った。金沢の名所を背景にリカちゃんを撮影することで価値を高めたかったのだが、雰囲気が失われる。人形っぽさを狙うならそれでよいのだが、気持ちとしてはやはり人を撮ると同じように背景をぼかしたい。人が被写体の時はそこそこ大きさがあるのでぼかしても何となく背景は認識できるが、リカちゃんは小さいのでかなり絞りを開く必要があり、そうすると背景がはげしくぼける。とりあえず課題としておく。

ポートレート風に撮影(玉泉園にて)。これくらい背景をぼかすと人間らしくなる。

ポートレート風に撮影(玉泉園にて)。これくらい背景をぼかすと人間らしくなる。

被写体深度を深くして、背景(東茶屋街)も撮る。リカちゃんが人形のように写るのが難点。

被写体深度を深くして、背景(東茶屋街)も撮る。リカちゃんが人形のように写るのが難点。

さすがに東茶屋は観光客が多く、人形を被写体としての撮影は人目についた

さすがに東茶屋は観光客が多く、人形を被写体としての撮影は人目についた

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