Dries Van Notenの映画

Dries Van Noten映画を見た。「着る人が主役」とか、「着る人と一緒に成長できる服を作りたい」とか、スポンサーを持たない、広告をしないとか、いろいろ面白く、またやり方に同感・納得できる人だった。曾祖父から服飾に関わっている家に生まれたと知り、子供の頃からよい服に触れる機会が多かったことが影響したのだろうなと推察された。何となく日本の着物を思い起こさせるのだが、やはり世間ではエスニックと評されることが多いらしい。しかし本人は「(驚くほど)対照的な組み合わせ」を狙っており、そのために多くの実験をしてほとんどのアイデアを捨てていると言っていた。先祖から受け継いだ文化、顧客への共感、思いがけないものを組み合わせる実験、厳しい批評精神、完璧なショーを目指す絶え間ない努力、これらはいずれも知識創造活動のケーススタディで見慣れた要素である。「ファッションではない、永遠に残るものを作りたい」という姿勢にも感心した。教科書にしたいようなストーリーだった。(加賀友禅の未来を考えるという宿題を与えられているので、参考になった。この映画を見て良かった。)

ドリス・ヴァン・ノッテンの映画を見た@金沢シネモンド

ドリス・ヴァン・ノッテンの映画を見た@金沢シネモンド

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