Daily Archives: 2017年10月26日

JAISTフェスティバルでの演奏(10月21日)

もう1週間経ってしまったが、10月21日土曜日、本学にてフェスティバル(学園祭)があり、午後最後の時間帯に演奏させてもらった。

10月21日土曜日JAISTフェスティバルにて演奏しました

10月21日土曜日JAISTフェスティバルにて演奏しました


出演者は以下の通り:

  • 王 悦 (Wang Yue), 修士2年, vocal
  • 高橋 響子, 修士2年, vocal, guitar
  • 村瀬ゆり, 修士2年, violin
  • 水田 貴将, 修士2年, drum
  • 葉 竜妹 (Ye Longmei), 修士1年, flute
  • 濱 宏丞, 修士1年, trumpet
  • 土屋 龍一, 修士1年, 練習補助(当日不在のため)
  • 上岡 勇介, 修士1年, bass
  • 福永 圭佑, 研究員(芳坂研究室), violin
  • 西本 一志, 教授, sax
  • 藤波 努, 教授, piano

演奏した曲は以下の通り:

  1. I’m Not The Only One
  2. スカボローフェア
  3. 四季の歌
  4. ちょうちょ
  5. 望春風
  6. 星月神話
  7. 亜麻色の髪の乙女
  8. Moon River
  9. グリーンスリーブス
  10. Moon Pride (セーラームーン)
  11. 枯れ葉
  12. My favourite things
  13. 時代を越える思い(「犬夜叉」)
  14. ウィーアー(One piece)
  15. なんでもないや(「君の名は」)
  16. 情熱大陸

以下のようなアナウンスをしてもらった(紹介文):

昨年のフェスティバルでは王、村瀬、藤波の3名で演奏しました。類が友を呼んで演奏してくれる人が増え、今年は11名の方が参加してくれました。それぞれが好きな曲を持ち寄り、演奏したい人が出演するという、緩やかにつながっているグループです。特にテーマはありませんが、曲目には月など自然の風物が歌われるものが多くなりました。秋に相応しい選曲になったと思います。最後の方は話題の曲、馴染みのある曲を並べました。この一ヶ月、勉学や仕事の合間に時間を調整して練習してきましたが、皆で演奏するのは楽しかったです。私達が好きな曲を皆様も一緒に楽しんで頂ければうれしく思います。

Eleven people got together for playing music this year at the festival. We have slowly organized ourselves as some of us took his friends to rehearsals. Only three of us were on stage last year to explain the background. I am glad to have found many friends who love to play music together. We had no plan in selecting pieces of music to play, but the list includes pieces of the nature such as moon. The theme may be suitable for autumn. We conclude our performance with some latest pieces of popular music. We hope you like them, too.

出演者の皆さん忙しく、全員そろって演奏したのは本番だけ(リハーサルはすべてパート練習)、なんていう曲もあったが、当日朝まで、入れ替わり立ち替わりスタジオ入りして部分練習して何とか乗り切った。クラブ活動みたいで楽しかった。選曲もそれほど気を配ったわけではなく、各人が好きな曲を持ち寄って演奏したのだが、何となくテーマらしきものが浮かんでくるのは面白い。

[曲目について] 自分としては知らない曲が多くて興味深かった。通しで演奏したのは本番だけだったが、前半(亜麻色の髪の乙女まで)は静かな雰囲気で、後半どんどんリズムが強調されていったので自然に盛り上がってよかった。いろんな個性がぶつかりあって緊張感があり、多様性があった。エントランスホールで演奏したことも影響したかもしれないが多くの人が足を止めて聞いてくれたのには感謝。半数は応援団(演奏者の友人・知人)だったように思うが、演奏者が間違えたときに拍手で応援してくれて、なんだか「ほのぼの」した雰囲気だった。聴衆に支えられて何とか最後まで演奏しきった。ありがたいことである。

完璧には演奏できないが、学生や職員が真似事をしてコンサートを開くことにも何かの意味があるようだ。プロの演奏家を招いて音楽を聴くのとはまた別の意義を感じた。音楽を通して何かに共感し、共鳴しているような。音楽を通してしか表現できず、理解できない何かが共有されているのを感じた。

(事実上)最後の曲が「なんでもないや」なのだが、肝心の映画の方は見ていない。今年3月マルタに行くときに機上で見たのだが、あまりぴんとこなくて途中で止めてしまった。だから音楽の方は何も知らずに来てしまったのだが、共演者に演奏したいと言われて聴いてみたところ心に響くものがあった。「なんでもないや」というタイトルだが、歌われているのは大変な心の葛藤で、その表現の屈折ぐあいが面白い。

最後のところに出てくる「だけど君は拒んだ こぼれるままの涙をみてわかった」という言葉、身につまされる。少年の頃は人の気持ちが理解できなかったが、そういう体験を経て、うれしいとか悲しいといった感情以外にもっと複雑な気持ちがあるということを痛みと共に学ぶ。そんなことを思い出した。大人になるというのはそういうことですよね。受け止め方は人それぞれだと思うが、20代の学生らとこういう曲を演奏するのも得難い体験と思う。