サイエンスパートナーシッププロジェクトというものに採択されて、宮竹小学校にてロボット教室を開いております。今日は久しぶりに子供たちと会ってロボットのプログラミングを試みました。おそらくは誰もプログラミングということをやったことがないと思いますが、すごいスピードと集中力で子供たちがついてきて、ループと条件分岐までマスターしてしまったことにびっくり。前進後退を0.1秒単位で制御して、ロボットを痙攣させてみたり、25分かかるようなやたら長い動作をプログラミングしてみたり。ついには教室中を走り回ってノウハウの交換を始めたので圧倒されました。brainstormというレゴにロボットプログラミングを組み合わせたもので教室を開いたことも過去にはありましたが、やはりそれも子供たちが集中して取り組んでいたのを思い出しました。自由にいろいろ試せる環境を提供するのが大切なんだなと改めて思いました。明日も続きます。
Monthly Archives: 1月 2012 - Page 3
アレクシス・ワイセンベルク
朝、日経を読んでいたらアレクシス・ワイセンベルク氏の死去を伝える短い文章を見つけた。ワイセンベルクといえば、ショパンのノクターン5番のイメージが強い。ラジオのCMか何かで使われていてよく流れていた。まったく演奏活動をしなくなったと思ったら、30年ほどパーキンソン病を患っていたらしい。気の毒なことである。
自分が所持するCDの中でワイセンベルクの演奏を記録しているものは1セット(2枚組)だけ。「D.スカルラッティ:ソナタ集、ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番、第2番」で、ラフマニノフのソナタを1番、2番両方入れているのはこれだけだったので買った。なかなか豪腕な感じでラフマニノフにはあっていると思った。
気になっていたけれど結局生の演奏に触れることのないままとなった。残念だ。YouTubeに誰かが過去のライブをアップロードしてくれることに期待。とりあえず1976年の演奏を聴きながら氏を偲ぶ。
カンフー体操1&2
長拳の講習会(入門者向け)があるというので出かけていきました。長拳というのは少林拳など動きのはやい拳法をベースに編制されているもので、太極拳とはまた別物です。初心者向けということで「簡単」な動作を教わりましたが(汗)、非常にきつかったです。カンフー体操1&2というのをやりました(動画があります)。体が硬くなっているのを再認識するとともに筋力の衰えも感じ、反省させられました。でもたくさん体を動かしてすっきりしました。その後、筋肉痛にもならず、無事です。
つかの間の晴れ間
久しぶりに太陽をみた気がする。明日はまた雪らしいからほんの一瞬の晴れ間ということになる。雪は昨晩から今朝にかけて降っていたからそれなりに積もっている。なので、朝雪かきした。ベートーベンのソナタ30番と31番を弾いて、32番の譜面を眺めていたところで家人に声を掛けられ、あわてて車のところまでショベルを取りに行った。
腕を使う力仕事をすると感覚が鈍ってピアノを弾くのが大変になるのだが、仕方がない。これでも大学近くの官舎(山の上)に住んでいた頃にくらべれば雪の厚さなど微々たるものだ。微々たる雪かきから戻ってフォーレの即興曲2番と3番を弾いてみた。3番の方が人気らしいが、今のところ2番の方が好ましい。たぶん弾きやすいからだろう。ついでにプレリュード(作品番号103)のNo.4もやってみる。日曜日の午前に相応しい音楽。特にそれが雪の後の晴れの日だったら。。なんていうことはなくて、ちょっとうれしい、平和な感じが好きなだけ。スペアリブの骨をもらった子犬のような気分。2ページ(演奏時間にして2分弱)の間にこれだけの情感を込められるなんてフォーレは素晴らしい。
昼間は買い物に出て、帰ってきてからラベルのソナチネとか鏡をさらってみる。同じくらいの時期に書かれていながら一方はクラシカル、他方は多調的でそのかけ離れた感じが面白い。ソナチネの第三楽章はガムラン的な感じがして好きなのだが何か影響を受けて作曲されたのだろうか。鏡は夏の暑い夕方に似合いそうだ。その頃までには何とか仕上げたいもの。最後の曲は日本海に沈む夕日みたいだから。弾いていて楽しいのは悲しい鳥たちだけどちょっと陰鬱ではある。
あとはラフマニノフのソナタを2番、1番の順で弾いた。2番が孕む狂気は病みつきになる。まずは1番に集中すべきなのだが。そういえば今週、沖縄芸術大に行った時、仕事で使わせてもらった練習室にsteinwayのグランドが置いてあった。学生の練習用はすべてsteinwayとのことでなんと恵まれているのかと驚嘆した。エディンバラで音楽学部に出入りしていたときピアノも練習していたが、どの部屋にあるピアノも壊れかけたようなひどい代物ばかりだったから雲泥の差だ。
折角なのでそのsteinwayを弾かせてもらったが、低音の響きがゴージャスなのだがあまり好みではなかった。でもラフマニノフの1番にはあっていたかもしれない。ソフトウェアのインストールなどの作業の合間に少しずつ触れただけなので本領は発揮できていないものと思う。今度何日か続けて滞在するときにまた弾かせてもらおう。
2回目の沖縄
昨年5月末に続き、二回目の沖縄訪問。いずれも芸術大のT女史の招きによる。仕事の方はうまくいったようである。聴講者のひとりが「自分がここで何を勉強しているのかがわかった」と言ってくれたのだから、無駄足ではなかっただろう。今年度は試行的な感じだったが来年度はしっかりやるらしい。と他人事のように言っている場合ではないのだが。
前回のように夜は民謡酒場に行き、翌日午前中は焼き物通りを散策したが、それらはともかくとして、料理のおいしいお店を発見した。名は秘すが。それで思ったのだが、巷で沖縄料理と呼ばれているものはほとんどが家庭料理であって、素朴さを売りとするものだ。チャンプルーとか、要するにごた混ぜの炒め物だ。そういう(手早くできる一品みたいな)ものに高級レストランのような「美味」を期待するのはおかしい。ところで、おいしかった店は居酒屋風ではあるが、巷にあるような沖縄料理の店ではなく、やや割烹風だった。やはりそれなりの手間をかけないとおいしい料理はできないのだと納得した。また来たいのだが、しかし夜に来てしまうと民謡酒場に行かれない。料理も、音楽も、両方満足させてくれるお店はあるのだろうか。あらゆる店を回るには時間が足りない。残念なことである。もしかしたらあるかもしれないけれど。。
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